高齢化時代の救世主に

NMNには、エネルギー代謝が増加させるという特徴もあります。人間同様、老化すると体重が増加するマウスで実験したところ、NMNを飲ませたマウスは、飲んでいないマウスより食事量が多かったにもかかわらず、体重増加が少ないという結果がでました。その量は、人間換算(70kgの男性)で、普通の男性より6kg以上やせるという計算になりました。これは、エネルギー代謝を増加させるというNMNがもたらす効果によるもので、さらに、エネルギーを得る際、血糖ではなく、脂肪酸を燃やしていたということもわかっています。

もともと体内にある物質のため、副作用が考えにくいというNMN。その活用には、病気になったときに使用する『治療薬』と、日常的に摂取することで低下する身体機能を補正していく『予防薬』の2種類が想定されます。薬としても、サプリとしても、有効な活用が期待できます。

NMNがもたらすさまざまな効果は、NMNを作る機能が低下し、体内のNMN量が減少している高齢層ほど顕著にあらわれます。そこで、現在、「若返り」を実現する薬として、世界中の製薬会社が開発競争を行っています。ヒトでの臨床実験を行っている段階のNMNの。高齢化時代の救世主として、ドラッグストアに「若返り薬」が並ぶ日もそれほど遠くないかもしれません。


NMNの抗老化作用

NMNの効果としてもっとも期待されているのは抗老化作用です。人間と老化のシステムが似ているマウスの実験では、体内の機能改善や高齢化特有の疾患の予防など、さまざまな抗老化作用があることが分かっています。ハーバード大学のデビッド・シンクレア教授らの実験では「NMNを投与したマウスの寿命が16%伸びた」「生後22カ月(人間でいうと60歳)のマウスに1週間NMNを投与したところ、細胞が生後6カ月(人間でいうと20歳)の状態になった」という結果がでたのです。

また、骨密度の減少や免疫機能の向上、心不全やアルツハイマー病、目の衰えの防止など、老化に伴う機能低下や、老化を原因とする疾患の発症を食い止めるという実験結果も報告されています。

もう一つ、注目されているのが、サーチュインと呼ばれる遺伝子を活性化させること。サーチュイン遺伝子は抗老化遺伝子とも呼ばれ、活性化させることで寿命がのびると言われています。ワシントン大学の今井眞一郎教授らの実験では、現在7種類発見されている哺乳類のサーチュイン遺伝子のすべてを、NMNが活性化させることが確認されました。サーチュイン遺伝子を活性化させると、寿命は20~30%伸びると言われており、人間の寿命は100歳以上に延びることになります。


ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド(NMN)を分析

抗老化や若返り、さらに糖尿病や心臓疾患などへの治療効果が期待されるとして、話題になっている物質があります。それがニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド(NMN)です。人間が健全な身体の機能を保つためには、ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)というタンパク物質が必要なのですが、NMNは、体内でNADに変換されることで、臓器の修復などに寄与しています。しかし、加齢に伴いNMNを作る機能が衰えるため、体のさまざまな機能も衰えていくのです。もし、NMNの減少が抑えられれば、身体機能は保持され、抗老化が実現します。また、一度減少したNMNを体内で増加させることができれば、若返りにもつながるという実験結果も発表されています。

NMNはもともと私たちの体内に存在し、体内で作られるものですが、食事等で摂取することもできます。現在までの研究結果によると、野菜やフルーツに比較的多く含まれ、特に枝豆やアボカド、ブロッコリー、キャベツに多く含まれていることが分かっています。若い間は、体内で作られるNMNの量が十分なのですが、年をとるとその機能が衰え、食事から摂取では不足していきます。そこで、意識的にNMNを補充することが重要になってくるのです。

さまざまな効果が期待されているNMN。このサイトでは、世界的に訪れる長寿時代のさまざまな問題の解決のために注目されているこの物質について、その特徴を詳しくご紹介します。


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